真っ赤な真っ赤な真っ赤な御伽噺 嘘も方便 裏切り御免

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子供に話せない御伽噺を始めよう
嘘も偽りも誤魔化しもまやかしも裏切りも欺きも
たっぷりたっぷり聞かせて差し上げましょう
曝首をぶら下げて
滴る血潮もそのままに
迷いの森に誘って屍を喰らいて宴を開きましょうか


とりあえず怖いのを書いてみたかった。シェノンです。



夏休みですねぇ~(へにゃ
宿題は一日一時間、残りは全部趣味に使います(沈
折角時間もあるので、そうだネームでも描いて投稿してみよう、と血迷いまして、
目下制作中です(目下ってこう使えるっけ?
どうせ自信なんて欠片も微塵もありませんが、
むしろありえませんが、
出さないよりは有意義だよなぁ、と心理を開きました。
これは所謂、変幻とかチェンジとか進化とか真価とかいうヤツへの挑戦?
いえ、むしろ変態です(色んな意味で
熱いぜ!


リアルで最近の口癖が「劇的に~」な僕ですが(知らねーよ
ここから更にバリエーションを増やしていこうと思います。
そうだなぁ……例えば、
「し」を付けて「刺激的に~」とか?
いやいや、「悲劇的に~」とかでも。
あ、喜劇悲奇劇的~とか!(分かる人いねー!
「きげきひきげき」で回文ね!
ってどうでもいいよ!
泡坂妻夫先生は偉大です。



後半は小説の続きです。
コロコロと時間軸が変わるので、結構面倒臭いです。本音。

5 the claw of a black rabbit !

「いやぁ、まさか雅孝が俺以外の人間と一緒に食事をするとは思わなかった。思わなかったとも。思わないのが当然で、思うことは罪悪だが。いや醜悪か。どちらでも変わらないといえば変わらないけど、ね。いやいやしかし、それが女性となると逆に雅孝が後光を獲得したかのように奇跡的に見える」
 ジャラジャラジャラ。
 騒がしい音で溢れた、機械からの発光で明るい空間。金属が流れ出る音があちらこちらから聞こえてくる。俺の視線を背中で受け止めている男はまるでそれらと競い合うかのように、チャリンとコインを一枚入れてジャラジャラと機械を動かした。数えてこれで二十四回目だっただろうか。
 ゲームセンター……ねぇ。
 正直言うと、俺はこういう騒がしい場所は苦手だ。
 だが、どうもこの人も好きで俺を誘ったわけではないらしく、回転するスロットを面白そうに見てはいるものの目が据わっている。眠そうだった。
 だったら来るなよと言いたい。
 帰って寝ればいい。
 っと、一つ目の7が止まった。
「しかもなかなかに、いや、かなりの美人だ。まぁ、美しいというより可愛い、かな? どちらでもいいが。しかし雅孝にもようやく春が来たってところか。なぁ巫部雅孝?」
 俺は答えない。
 栖原先輩、俺と会話するのが目的らしく遊ぶことに興味はないらしい。しかし会話も何も、先輩が一人で喋って俺がただそれを聞くだけの一方的な物だが。
 そして二つ目の7が止まった。
「雅孝は人と関わるのを得意としないはずだが、ふむ、好意と得意は別物……か。いいねぇ、そそるねぇ、興味深いねぇ」
 同姓の俺から見てもかなりの物である先輩の顔がニヤニヤといやらしく歪む。それは醜悪的というより罪悪的で、不快感より不信感を誘い、異様であり自然だった。
 この人には、逆らえない。
 それが俺の中で唯一の尊敬にも似た恐怖。
 ブラックラビット……。
 常闇の兎、か。
 ピロピロピロ~。
 スロットから間の抜けた、魔の抜けた音が響いた。
 三つ目の7が、止まっていた。
「さて、と」
 二十四回目のスリーセブンを出して、それでようやく満足したらしい。
 栖原先輩は席から立ち上がり制服の胸ポケットからサングラスを取り出して、それを掛けた。
 見えない目線でコチラを見て、微笑む。
「ちょうど七時だ。そろそろ学校へ戻ろうか」
 ジャラジャラと、溜まりに溜まった山の上から、溢れるように更にコインが落ちるのを無視して、先輩は出口へ一直線へ向かっていく。
 その背中を見たあと、自分の右腕にしている腕時計を見た。
「……流石」
 ピッタリ七時ジャスト。
 絶対的な体感時計。
「つーか、何でこんな事になったんだっけなぁ」
 あー……。
 昼の久慈との会話を思い出してみる。
 あれ、久慈だっけ? 
 十七夜月だったような? 
 いや、学校の食堂にアイツが来るわけがないから久慈でいいのか。うん。
 あの後、久慈に十七夜月について色々問われた。しかし俺は何とかそれを誤魔化す事に成功したのだ。いや、成功した、のか? あの納得していない、呪うような顔を見る限り違うかもしれない可能性はあるのだが、まぁ納得なんて端から望むべくもない。
 けれど残念ながら、情報が全く漏れなかったかというと、それは嘘になる。事務所というのが探偵事務所のことだと思わず暴露してしまったのである。
『えーマジっすかー、今時本当あるんですかーそんなのー』
『ああ、あるよ。だからさっきの「いかがわしい店」発言は取り消せ』
『あ、探偵事務所に勤めてるんだったら、みーちゃんも事件解決とか出来ちゃう? だったら私の相談も聞いてくれるよね!』
『話聞けよ! それに俺は勤めてるわけじゃねぇよ!』
『やっぱり先生に報告……かなぁ』
『く、屈しねぇ。脅しになんか屈する俺じゃねぇ。別にやましい事をしてるわけじゃねぇし!』
『そういえばみーちゃん、一昨日の夜にコンビニで雑誌を買ったね? タイトルは確か』
『合点承知』
 ……と。
 まぁ以上は全くの出鱈目であり、本気にしてもらっては困るのだが。
 実際、似た事情があったようななかったでもないような。
 とにかく大筋は間違ってはいない。
 即ち、俺は久慈から相談を受けたのだ。
「うーん、どんな相談だっけか」
 我ながらナイス記憶力。
 しかしそれを栖原先輩が知っているということは、どうも俺はその相談に対しての解決策を先輩に求めたらしい。そこはオカシクない。十七夜月に相談なんて、そうそうしないだろうし、するとなるとトンデモナイ事態になっているはずだ。
 そう例えば、
 人が一人消えた、とか。
「そんな事ありえねぇしな」
 一笑し、俺は栖原先輩の後を追うように歩き出す。
 別に何でもいいだろう。
 
 こうやって人に付いて行きさえすれば、
 とりあえず、痛い目には遭わないはずだ。

「ああ」
 痛いのは、御免だからな。



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